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ダムニュースNo.247(平成16年5月)

宮崎ダムの竣工について

−長崎県−

 長崎県が,二級河川宮崎川に建設を進めてきた宮崎生活貯水池が完成し,平成16年3月24日に竣工式が執り行われました。昭和47年度に実施計画調査を開始して以来,32年の歳月をかけ完成したダムです。

  ダムのある宮崎川は,長崎市の南に隣接する西彼杵郡三和町を流れる二級河川です。流域は,長崎県の特産品である枇杷の栽培が盛んな場所で,春になると白い袋をかけた枇杷の木が,まるで花を咲かせたように斜面を埋め尽くします。

 宮崎ダムは,流域面積1.85km2,湛水面積0.03km2, 堤高27.0m,堤頂長154.0m,堤体積169,700m3,総貯水量164,000m3の小さいながらも,長崎県土木部で初のゾーン型アースフィルダムです。

 平成2年度から生活貯水池として建設事業の採択を受け,本格的な建設工事に着手しました。平成4年度に用地補償基準が妥結し,平成7年3月に本体工事を発注,まず洪水吐工から着手。その後,本体盛り立て及び貯水池ブランケット工の施工を行い,平成14年2月に本体が完成。平成14年10月から試験湛水を開始し,平成15年4月に無事完了しました。

 本県初のフィルダム工事ということで,設計から積算,施工管理,試験湛水に至るまで初めて尽くしの現場で,工事関係者の苦労も数多かったと聞いています。

 竣工式は,ダム周辺の環境整備工事が完了し,ダム全体を見下ろすことのできる上流展望広場で,地元住民,国土交通大臣(代理),九州地方整備局長(代理),工事関係者等が出席し行われました。

 式典では,来賓の祝辞の後,田中長崎土木事務所長が工事の経過を報告し,地元自治会長や工事関係者によるくす玉割りや,記念植樹が滞りなく行われました。また,ダム周辺整備の一環として三和町により整備された「記念樹の森」では,竣工式に先立ち平成16年2月に,地元住民が里親になり梅や桜の木が植樹され,新たな町民憩いの場として期待されています。

 このダム上空は,鹿児島県出水市で越冬した鶴が,繁殖地のシベリアへ帰る「北帰行」のルートになっており,当日も鶴の一団が飛来し,ダム上空を旋回していました。昨年まで工事現場だったはずの場所に,新しく池が出現し,鶴たちも「来年はここで一休みしようか」などと思ったのではないでしょうか。

 最後に,ダム建設にご協力をいただいた地権者の方々をはじめ,国土交通省,関係研究機関の方々に感謝の意を表し,宮崎ダムが末永く地域の人々の安全な暮らしに寄与し,さらに憩いの場となることを祈りつつ,報告とさせていただきます。

(長崎土木事務所)

 

式典の様子

来賓によるくす玉割り

竣工した宮崎ダム

ダム上空に飛来した鶴の一団

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