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ダムニュースNo.251(平成16年10月)

本河内高部ダム(長崎水害緊急ダム事業)定礎式

−長崎県−

 長崎県と長崎市が建設を進めている本河内高部ダムにおいて,平成16年7月28日に定礎式が盛大に執り行われました。当日は汗ばむような真夏の青空のもと,国土交通大臣(代理:伊丹潔河川局治水課企画専門官)をはじめ,金子長崎県知事,長崎市長(代理:松本紘明助役),地元選出国会議員,県議会議員,市議会議員,地権者及び工事関係者など約260名の出席を頂きました。

 「長崎水害緊急ダム事業」の一翼を担う本河内高部ダムは,明治24年に完成した日本最古の水道専用ダム(旧堤体)の上流約50m地点に新たに建設される堤高28.2m,堤頂長180m,総貯水容量49.6万m3の重力式コンクリートダムです。平成16年2月より本体コンクリート打設を開始し,現在約1.9万m3(38%)を完了しています。

 昭和57年7月23日の長崎大水害では,長崎市を中心に死者・行方不明者299名,被害総額億3,000円以上という未曾有の被害が発生し,中島川周辺も大きな被害を受けました。このため県と市では,中島川上流の明治37年に完成した水道専用ダムである西山ダムと,本河内ダム(高部水源地・低部水源地)の利水容量の一部を治水化するとともに,この治水化により失われる水道用水を確保するため,新設ダムである中尾ダムを含め,複数のダムを連携させた「長崎水害緊急ダム事業」を計画し,その推進に取り組んでいます。

 式典では,日本民謡協会長崎支部の隆謡会の方々による長崎地方に古くから伝わる「石突き唄」に合わせ,前田憲章ダム建設室長の先導により,神事で清められた礎石が搬入されました。続いて,長崎の秋祭り『長崎くんち』の有名な出し物の一つで,国及び県の無形民族文化財に指定されている『龍踊り』が奉納されました。元来,水の化身とされる“龍”が夏空に浮かぶ玉を追いかけ,天に向かって昇らんとする力強い様子は,アンコールを意味する“もってこい”の掛け声もかかり,あたかも今後の工事に伴う危険を戒め,無事に完成することを祈念しているかの様でした。

 「礎石鎮定の儀」「斎鏝の儀」「斎槌の儀」に引き続いて,180tクレーンに吊されたコンクリートバケットから生コンを投入する「埋納の儀」で礎石が埋設されました。JV職員による締固めの後,久寿玉開披とともに出席者全員による万歳三唱が行われ,定礎式は滞りなく終了いたしました。

 この本河内高部ダムは,土木遺産としての歴史的価値から「歴史的ダム保全事業」に指定されています。本体工事はこれから最盛期を迎え,平成17年10月の本体工事完成を目指しておりますが,既設ダムの有する歴史を後世に伝える歴史的文化の香り高い空間と,地域住民にとって身近に訪れることができる憩いの場の創出を念頭に置いて,今後の事業を進めて参ります。

(長崎土木事務所)

 

国及び県の無形民族文化財『龍踊り』の奉納

久寿玉開披・万歳三唱

長崎県知事祝辞

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