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ダムニュースNo.254(平成17年1月)

大和ダム転流式

−鹿児島県−

 大島郡大和村思勝の大和川水系三田川に建設を進めている大和ダムの定礎式が,平成16年11月9日に地元関係者,行政関係者及び工事関係者等約100人が見守る中,執り行われました。

 これまで大和川流域は,平成2年の台風による水害をはじめ多くの災害を受けており,また,大和村においては,水源となる大きな河川がなく,たびたび渇水被害が出るなど不安定な水道用水の供給を余儀なくされ,治水・利水の両面からの対応が必要となっていたところです。

 このため,大和川の洪水の防止,河川維持用水や大和村の水道用水確保等を図る目的で,国の事業である離島や半島の水源確保事業の生活貯水池として大和ダムが計画されました。

 平成2年度に事業採択され,計画段階から国の天然記念物であるアマミノクロウサギをはじめとする奄美固有の希少動植物に対しても,専門家などで構成された委員会等での意見を十分踏まえ,地域の皆様のご協力も得ながら,河川管理者(県)と簡易水道事業者(大和村)の共同事業として推進しています。

 式典は,懸念されていた降雨もなく見事なまでの晴天の中で,鹿児島県土木部河川課長の開式宣言を皮切りに始まり,大島支庁河川港湾課長の先導のもと,ダム建設係職員と共同企業体職員の「ヨイショウ!」と威勢の良い掛け声とともに礎石が搬入され,「斎鎮の儀」,「斎鏝の儀」,「斎槌の儀」と順次厳かに執り行われ,ダム本体を支える礎石として鎮定されました。

 「埋納の儀」では,地元の大和小学校3年生の12名が,大和ダムへの期待や将来への願い事などのメッセージを骨材に書き込んだメモリアルストーンを礎石の周りに埋納し,出席者の喝采を浴び,式典に花を添えました。

 最後に,紅白に飾られたバケットからコンクリートが投入され久寿玉が割られると,出席者全員による万歳三唱の声が現場に響きわたり,定礎式は滞りなく終了しました。

 引き続き行われた定礎式典では,県議会議員による挨拶の中で,ダム建設が洪水被害を受けた頃からの宿願であったことが紹介されると,当時の状況を思い出して頷きながら聞き入る地元関係者の様子が見受けられました。

 また,式典終了後に催された祝賀会では,郷土の伝統舞踊や島唄演奏に目頭を押さえる方々がおられました。

 これから,ダム本体工事の最盛期を迎えることになります。この定礎式を機に,大和ダムに寄せる地元の期待と,用地提供者をはじめ本事業の推進にご協力いただいた方々への感謝の気持ちを新たに,河川港湾課並びに共同企業体職員一同,心を引き締め,工事が無事故で進捗し,平成18年度の本体工事完成を目指します。

(大島支庁)

 

礎石搬入状況

斎鎮の儀

大和ダム完成予想図

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