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ダムニュースNo.255(平成17年2月)

深城ダム試験湛水の完了

−山梨県−

 山梨県が県東部の相模川水系一級河川葛野川の上流に建設を進めていた,深城ダムの試験湛水が平成16年11月15日に完了いたしました。

 深城ダムは,堤高87.0m,堤頂長164.0m,堤体積21.1 万m3,総貯水容量644万m3の重力式コンクリートダムで,葛野川総合開発事業の一環として洪水調節,既得用水の安定化,河川環境の保全及び水道用水の確保を目的とした多目的ダムです。

 本事業は昭和49年度に予備調査,昭和53年度から実施計画調査をそれぞれ開始,昭和60年の建設事業及び工事用道路の建設着手を経て,平成7年度に本体工事を発注いたしました。その後平成13年度に,ダム管理用設備工事を発注し,平成14年度に本体コンクリート打設が完了いたしました。

 

今後は,県内での5つ目のダムとして私たちの豊かな暮らしを守り,また県東部地域の発展に大きく貢献することが望まれています。

(深城ダム建設事務所)

ダムの全景風景(完成後)

サーチャージ水位
非常用洪水吐からの越流

 試験湛水は, 平成15年11月30日の開始から約10ヶ月後の平成16年10月9日,関東地方に接近した台風22号の大雨により急激に水位が上昇し,午前10時35分にサーチャージ水位EL=629.50m に達しました。この後ダム非常用洪水吐から越流し始め,最高貯水位EL=629.91mを記録しました。その後は,水位を順調に降下させることができ,最終的に試験湛水の完了が11月15 日となりました。

 試験湛水開始直後には,仮排水路トンネルの閉塞部で漏水量が多かったため,一時試験湛水を休止し,グラウト処理等を行い,湛水を再開いたしました。

 その後は,ダム本体については変位量,漏水量,揚圧力等の値がいずれも水位変化と一定の相関関係を保ちながら非常に安定した状況で推移しました。また,貯水池周辺には地すべりのチェックを必要とする箇所が29 箇所あり,その内8箇所について鋼管杭やアンカー工などの対策工を実施しており,水位降下中には特にデータ観測や巡視に注意を払いました。結果的に小規模な肌落ちを除き,特に地すべり等が発生した箇所はなく,最終的にダム本体及び貯水池の安全性が確認されました。

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