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ダムニュースNo.257(平成17年4月)

苫田ダム試験湛水終了

−中国地方整備局−

 国土交通省が岡山県の東部を流れる吉井川の上流,苫田郡奥津町に建設を進めていた苫田ダムが,平成17年1月12日にダム建設の最後のステップである試験湛水を完了しました。

 過去,幾多の自然災害や渇水に悩まされてきた吉井川に,昭和47年5月より「吉井川総合開発調査事務所」を開設し,ダムの規模や貯水池の調査,洪水調節等の計画,設計を行い,昭和56年12月には「苫田ダムの建設に関する基本計画」を告示し,ダム建設工事に着手しました。

 その後,平成8年に「建設事業審議委員会」の答申を受け,かんがい用水や発電の参入等の改定を行い,ここに重力式コンクリートダム形式の堤高74m,堤頂長225mの本ダム,及び表面遮水型ロックフィルダム(CFRD)形式の堤高28.5m,堤頂長259mの鞍部ダム,総貯水容量8,410万の事業計画を定めました。

 平成13年に定礎式,平成16年5月より試験湛水を開始し,平成16年11月28日に苫田ダムの完成式が行われ,12月4日にサーチャージ水位に到達しました。

 試験湛水は,昨秋の相次ぐ台風による降雨により予定より2ヶ月ほど早くサーチャージ水位に到達し,その後,監視を続けながら常時満水位に水位を低下させ完了しました。

 

 苫田ダム工事事務所のダム操作室では平成17年1月12日午前10時,中江事務所長が職員を前に試験湛水の終了を宣言後,水位維持放流設備2門を全閉としました。試験湛水によるダムの傾きや漏水量は想定値内であり,また,奥津湖周辺地山の崩落等もなくダムの安全性に問題はありませんでした。

 構想以来半世紀といわれる長い時間を要して完成した苫田ダムは,吉井川流域の治水安全度の抜本的な向上,岡山県の将来の発展を担う水資源の安定確保等,地域に大きな貢献をもたらすものであり,苫田ダムが当初の目的どおりに,地域の安全や河川環境の保全,さらには多機能施設として水源地域の健全な発展に寄与する事を願って止みません。

(苫田ダム管理所)


下流近景(ラビリンス越流状況)

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