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ダムニュースNo.264(平成17年11月)

摺上川ダムの竣工について

−東北地方整備局−

 福島市飯坂町に建設を進めていた摺上川ダムが,昭和57年の建設事業着手以来24年の歳月を経て,平成17年9月25 に竣工を迎えました。竣工式には,国,県,市町の関係者および地権者の方々約600人が出席し,盛大に執り行われました。

 摺上川ダムは,阿武隈川の左支川摺上川の上流,福島市飯坂町茂庭地内に建設された,堤高105.0m,堤頂長718.6m,堤体積830万m3,集水面積160km2,総貯水容量1億5,300万m3の中央コア型ロックフィルダムです。

 摺上川ダムの建設により,ダム地点における計画高水流量850/sをピーク時で30/sに調節し,摺上川および阿武隈川下流の洪水被害の軽減を図ります。また,渇水時でも安定した水流を保ち,動植物など自然環境の保護や既得用水を確保した,流水の正常な機能の維持を行います。

 さらに水道用水として福島市を始めとする1市11 町に新たに1日最大249,000m3を供給し,また,かんがい用水として6地区4,200haへ補給し,工業用水として福島県に1日最大10,000m3を補給するとともに,新設される摺上川発電所により,東北電力株式会社が最大3,000kWの発電を行うものです。

 摺上川ダムの建設事業は,昭和57年4月から実施計画調査に着手し,昭和60年4月に建設に着手しました。昭和61年10月には基本計画を告示し,平成2年7月には一般補償基準妥結の調印式を行いました。平成6年12月から本体建設工事に入り,平成9年11月には摺上川転流,平成11年3月にはコア盛立を開始し,平成11年9月には定礎式を行いました。平成14年7月にはダム堤体の盛立を完了し,平成16年2月より試験湛水を開始し,平成17年4月にサーチャージ水位に到達しました。

太鼓屋台

中野国土交通大臣政務官

 式典は摺上川ダム管理所敷地内で行われました。オープニングとして地元茂庭地区の方々による太鼓屋台の演奏があり,主催者である森永教夫東北地方整備局長の式辞に始まり,木内良春摺上川ダム工事事務所長より事業経過報告,中野正志国土交通大臣政務官より挨拶があり,来賓を代表して福島県知事,地元選出の国会議員,福島市長より祝辞をいただきました。

 来賓紹介後,ダム建設にあたり事業に貢献された水没者会会長と茂庭地域開発推進協議会会長に中野政務官より感謝状の贈呈があり,続いて地元茂庭小中学校の皆さんによる「茂庭っ湖宣言」,ダム湖水の記念放流が行われると,会場は大きな拍手に包まれました。

 摺上川ダム建設の構想が持ち上がったのは,昭和46年に福島県が国に要望したのが最初で,その時から数えれば34年の歳月を経ました。

 摺上川ダムは福島県北地方の水がめとして,既に平成15年4月より暫定給水が開始されています。それまで取水していた阿武隈川の水に比べ,水質の良好な摺上川の水はたいへんおいしいという評判です。

 また,ダムは福島県有数の温泉地である飯坂温泉から車で約15分の所に位置しており,治水・利水のみならず広大なダム湖は観光資源としても注目されております。地域の皆様に愛されるダムとなることを願ってやみません。

茂庭小学校による「茂庭っ湖宣言」

記念放流

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