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ダムニュースNo.273(平成18年8月)

生活貯水池 真締川治水ダム 盛立完了

−山口県−

 真締川治水ダム建設事業は,山口県宇部市の中心市街地を北から南へ貫流し,瀬戸内海へと注ぐ小規模な2級河川真締川の治水,既得取水の安定化及び河川環境の保全を目的とした里山型生活貯水池です。

 本ダムの特徴は,ダムサイトの地形から本川真締川と支川戸石川に二つの堤体を合わせて,一つのダムを形成しています。また,洪水吐き部は,本川と支川を分ける中尾根部に設け,ダムからの放流水は本川と支川の集水面積比により減勢工副ダムで分流して流下させています。

 止水処理工法については,基礎となる風化花崗岩の水理地質構造からコアトレンチ工法により,難透水地盤にコアを着岩することで,グラウト注入を最小限の施工としました。

 堤体材料は基本的に堤体掘削土を流用しました。コア材は単材の使用を計画していましたが,採取率の低下から他の公共事業の残土を利用してブレンド材を製造しました。また,ゾーン材料についても,採取率が低下したことから,貯水池内を掘削し不足分を補いました。リップラップ材料に関しても,風化花崗岩特有の風化残留核を利用しました。

 廃棄土処理は,仮置き場を兼ねた処分場を貯水池の隣接地に確保し,土砂運搬車両が一般公道を走行しないよう周辺の住民に配慮しました。

 

 堤体施工については,堤体掘削材の盛立材への利用を効率的に施工する観点から,支川堤体掘削,本川堤体掘削と進め,本川掘削土を支川堤体材として盛立を実施しましたが,材料採取率の低下から数量及び品質の確保に悩まされながら,支川堤体は本年3月に盛立完了し,今回,平成14年12月の着工以来,3年7ヶ月の年月を要して,本川堤体の盛立も無事完了しました。

 盛立完了により,いよいよダム本体工事も終盤を迎え,今年度末の試験湛水開始にむけて,貯水池内護岸や管理設備の整備を無事故無災害で進めて行くこととしています。

(宇部土木建築事務所)

最終盛立を記念して宇部土木建築事務所長による万歳三唱

上流より望む

真締川本川堤体を下流より

支川戸石川堤体を下流より

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