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ダムニュースNo.290(平成20年1月)

益田川治水ダム建設事業竣工式

−島根県−

 益田川治水ダム建設事業は島根県益田市を流下する二級河川益田川本川に洪水調節を目的とした益田川ダムの建設と、支川波田川に流水の正常な機能の維持を目的とした既設笹倉ダムの再開発からなる事業です。

 昭和47年の予備調査以来35年の歳月をかけ進めてきた事業がこのたび完成し、竣工式が執り行われました。

 益田川は昭和47年災害を契機にダムと河道改修による治水対策を進めていましたが、昭和58年7月の梅雨前線豪雨が計画規模をはるかに上回る大出水であったことからダム計画を大きく見直すこととなりました。

 増加した洪水調節容量を益田川ダムのみで確保した場合、上流域での水没戸数が増加することから、ダム高を抑えるため自然排砂により堆砂容量を減少するとともに、不特定容量を貯水池外で確保する計画として事業を進めました。

 益田川ダムは堤高48m、堤頂長169m、堤体積106,400m3、総貯水容量6,750千m3、有効貯水量6,500千m3 の重力式コンクリートダムで、河床部にゲートなしの常用洪水吐きを設け、平常時は貯水せず、洪水時には流水とともに土砂を自然排砂する機能を有した自然調節方式の治水専用ダムです。

 また、笹倉ダムは昭和41年に完成した重力式コンクリートダムですが、不特定容量を確保するため堤高36.2m、堤頂長92.5m、堤体積31,800m3 総貯水容量480千m3、有効貯水量200千m3 に再開発するものです。

 事業は昭和61年に建設採択され、平成13年3月に益田川ダム本体建設工事に着手、平成16年10月には笹倉ダム再開発工事に着手し、平成19年3月に全ての工事が完了しました。

 平成19年10月7日、秋晴れのもと、益田川ダムにおいて記念碑の除幕、テープカット、くす玉開披が行われました。

 その後、ダム天端、付替道路をパレードし、周辺整備事業で建設した「さくらドーム」に場所を移して竣工式を行いました。

 式典は国、県、市関係者、地権者を含めた地元関係者、工事関係者約200名の出席のもとに、溝口知事及び牛尾市長の挨拶のあと益田県土整備事務所長の工事経過報告、来賓の方々の祝辞、祝電披露を行い滞りなく終了しました。

 竣工式に引き続いて地元益田市主催の祝賀会が催され、牛尾市長の挨拶の後、鏡割り、乾杯の音頭、地元社中による石見神楽「大蛇(おろち)」が披露され、最後に出席者全員で万歳三唱し竣工を祝いました。

 益田川ダムは平常時貯水しない治水専用ダムの先駆けとして完成しましたが、貯水池の改変が少ないことや、上下流が連続していることから水棲生物の行き来が可能であることなどから全国的にも注目を集めています。

 また、平常時貯水しないことにより新たに創出した広大な土地を利用して益田市が整備したサッカー場、グランドゴルフ場等の周辺整備施設は、平成14年のオープン以来年々利用者数が増加しており、地域の活性化や交流の場として広く活用されています。 

 今後は、益田川ダムと笹倉ダムが安全で安心な生活を支え、益田川流域の発展に大きく寄与していくことと確信しています。皆様をはじめ、建設に携わった関係者の皆様の御協力に感謝を申し上げます。

(島根県土木部河川課)


ダム下流面

ダム上流面

テープカット及びくす玉開披


パレード


竣工式の模様


祝賀会での石見神楽の上演

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