国土交通省が、一級河川岩木川に建設を進めている津軽ダムと青森県埋蔵文化財調査センターは、10月2日(土)青森県中津軽郡西目屋村大字砂子瀬地内において、埋蔵文化財の現地見学会「縄文の文化にふれてみよう」を開催しました。
当日は汗ばむような好天に恵まれ、遠くは埼玉県からの見学者も含め約100人の考古学ファンが集まりました。
平成28年度の完成を目指して工事が進められている津軽ダムの貯水池予定地内には、20カ所以上の遺跡が確認されています。平成15年度からこれら遺跡の発掘調査を行っていますが、2年前から発掘状況を一般の方にも知ってもらうために現地見学会を開いており、今年で3回目となります。
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見学会場となった砂子瀬遺跡は縄文中期から後期の遺跡と考えられており、この遺跡の特徴として非常にたくさんの柱穴(大小1130個)が見つかっており、数は特定できないものの多数の掘っ立て柱建物の跡と見られています。
埋蔵文化財調査センターの担当者は柱に見立てた紙筒を柱穴に立てて掘っ立て柱建物の状況がイメージしやすいように工夫しながら説明をしていました。また、参加者は担当者の説明をメモしながら熱心に聞き入り、縄文時代に思いをはせていたようでした。
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