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ダムニュースNo.325(平成23年3月)

第13回津軽ダム猛禽類検討委員会を開催

− 東北地方整備局 −

 国土交通省が、一級河川岩木川に建設を進めている津軽ダムでは、平成23年2月3日、弘前市内において「第13回津軽ダム猛禽類検討委員会」を開催しました。

 津軽ダム猛禽類検討委員会は、平成16年7月に設立後、これまで12回の委員会を開催し、希少猛禽類とダム事業との共存方策を継続して検討・実施してきました。そして、平成19年2月には、希少猛禽類とダム事業との共存方策をとりまとめた「希少猛禽類のための生息環境配慮指針(以下「配慮指針」という)」を策定し、希少猛禽類の生息環境に配慮しながら調査・工事を進めています。

 今回の委員会では、平成22年シーズンの調査結果ならびに平成23年シーズンに計画している工事の配慮事項等について審議していただきました。

平成22年シーズン調査結果

 平成22年シーズン工事の配慮対象となるクマタカ5つがい、オオタカ1つがいについてモニタリング調査した結果、工事による影響は確認されませんでした。今後も引き続き、希少猛禽類の生息環境に配慮しながら工事を進めて行く必要があります。

・生息状況

 調査範囲には、クマタカ8つがい、オオタカ1つがいの生息が確認されました。

繁殖状況

 クマタカ6つがいが繁殖に成功し、幼鳥が1羽ずつ、計6羽の巣立ちが確認されました。また、平成21年シーズンに、ペアを解消したクマタカが2つのエリアに分かれてそれぞれ別の個体とつがいを形成し、そのうちのクマタカ1つがいが平成21年シーズンに繁殖に成功しましたが、平成22年シーズンにはもう片方のクマタカ1つがいも繁殖に成功しました。
(図-1)

 さらに、既存のクマタカの巣を人工的に補修(平成19年12月)した補修巣において、クマタカ1つがいが平成20年シーズンに引き続き、平成22年シーズンも繁殖に成功しました。

・オオタカ人工巣(誘導巣)の環境改善

 営巣地に比較的近い工事による影響緩和策として、より離れた場所へ誘導するための人工巣(誘導巣)を平成19年及び平成21年に計6巣設置しました。これら人工巣(誘導巣)の設置高さ及び入口空間の確保策等について、委員の指導を得て検討し、営巣地環境の改善を図りました。

平成23年シーズン配慮計画と調査計画

 平成23年シーズン配慮計画と調査計画について説明し、了承されました。平成23年シーズン工事の配慮対象となるつがいは、クマタカ7つがい、オオタカ1つがいで、配慮計画は、工事時期の調整や工事照明の調整の他、工事の騒音・振動、建設機械の存在に徐々に慣れさせていくコンディショニングを実施します。

 平成23年シーズンの調査計画は、工事の影響に関するモニタリング調査の他、クマタカの行動圏把握のための詳細調査及び巣の位置が明らかにされていない巣の調査も実施します。猛禽類の行動圏の変化についても検討します。

(国土交通省東北地方整備局
津軽ダム工事事務所)


図-1 ペアを解消し、それぞれ新たなつがいを形成した後の繁殖状況

事務所長あいさつ

審議状況

幼鳥1 (平成22年シーズン誕生)

幼鳥2 (平成22シーズン誕生)

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