国土交通省が一級河川北上川右支川胆沢川上流に建設を進めている胆沢ダム(中央コア型ロックフィルダム)において、9月1日(木)洪水吐きのコンクリート打設完了式が行われました。
式では、はじめに工事施工者である西松・佐藤・東急特定建設工事共同企業体の菅原所長及び発注者である胆沢ダム工事事務所松井所長の挨拶のあと、工事関係者ら出席者が見守るなか、10tダンプから水平バケットへコンクリートを投入、80tクレーンで水平バケットを運搬、最後の打設場所(減勢部導流壁)にコンクリートを流し込み、バイブレーターで締固めを行い、万歳三唱で打設の完了を祝いました。
この洪水吐きは、平成18年10月にコンクリート打設を開始、平成19年11月にはコンクリートの打設量が50%達成と、順調に工事は進捗していましたが、平成20年発生の岩手宮城内陸地震での洪水吐き本体の被災(累計打設量約137,000m3時点)、平成23年発生の東日本大震災では、岩手県大船渡市にあるセメント工場が被災し資材調達困難になるなど、2度の大きな地震を乗越えて、今回の完了式となりました。(累計打設量約246,000m3)
胆沢ダムは平成22年5月に堤体盛立完了、今回の洪水吐きコンクリート打設完了と、着々と工事が進んでいて、現在は取水放流設備設置工事、基礎処理工事などを施工しており、平成24年度冬の試験湛水開始、平成25年度のダム完成を目指しています。
(東北地方整備局 胆沢ダム工事事務所)
洪水吐JV菅原所長挨拶
胆沢ダム工事事務所松井所長挨拶
バイブレーターによる締め固め