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ダムニュースNo.338(平成24年4月)

大門生活貯水池「試験湛水開始」

− 奈良県 −

 奈良県が大和川水系実盛川支川大門川に建設を進めている大門生活貯水池において、平成24年2月8日に、郡山土木事務所、ダム本体工事請負者の大林組・中和コンストラクション・ゴセケン特定建設工事共同企業体、取水放流設備工事請負者の(株)丸島アクアシステムなどの工事関係者、約50人が出席して試験湛水式が執り行われました。

 大門生活貯水池は、その約100m上流に位置している既設ため池である大門池の安定性確保・洪水調節・既得取水の安定化及び河川環境の保全を目的に計画された治水ダムで、堤高35.4m、堤頂長122m、堤体積27,000m3、総貯水容量177,000m3の重力式コンクリートダムです。平成21年10月に本体工事を発注し、平成22年11月に堤体コンクリートの初打設を行い、その後、工事は順調に進み平成23年7月に打設が完了しました。そして、堤体関連工事及びダム管理設備工事等が完了したことから、試験湛水を開始することになりました。

 前日まで2月とは思えないような降雨が続きましたが、幸いにも当日の朝までに雨もやみ、どんよりとした曇空でしたが、式の開始時間にはときどき日が差してきました。

 式は、企業体の合図に始まり、郡山土木事務所長の挨拶の後、同所長によりゲート閉塞開始のスイッチが押され、堤内仮排水路に閉塞ゲートが設置されました。続いて、丸島アクアシステムの現場事務所長の発声により、参加者全員の万歳三唱で式が締めくくられました。

 このたび無事に試験湛水を開始できたことは、地元関係者の方々をはじめ、多くの方のご理解とご協力の賜物であり、工事を順調に進めていただいた工事関係者の努力のおかげであると考えています。例年なみの降雨状況であれば、平成25年1月頃にサーチャージ水位に達し、非常用洪水吐きからの放流が見られ、満々と水をたたえた湖面が出現することになります。その後、水位を下げ試験湛水を完了する予定です。

 今後は、ダム堤体および貯水池周辺の安全確認を行いながら試験湛水を進めるとともに、ダム周辺環境整備工事等を行っていきます。特にダム周辺環境整備工事について、ダム周辺は、金剛生駒紀泉国定公園内にあるとともに、巨大な張り子の寅で有名な信貴山朝護孫子寺があり、昔から門前町として栄え、観光シーズンには多くの観光客が訪れています。そのため、地元三郷町・平群町・観光協会から観光の起爆剤として期待されており、魅力ある環境・地域づくりに取り組み、地元の方々に親しまれるダムとなるよう努力していき、一刻も早くダムの機能が発揮できるよう、全職員一丸となって事業を進めて行きます。

(奈良県 郡山土木事務所)


万歳三唱


記念撮影


上流から望む(湛水開始時:H24年2月8日)


貯水池状況(最低水位まで上昇しました:H24年3月7日)

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