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ダムニュースNo.341(平成24年7月)

払川生活貯水池「最終打設」

− 宮城県 −

 二級河川伊里前川水系伊里前川、宮城県本吉郡南三陸町歌津字払川地内に宮城県が建設を進めている払川生活貯水池について、平成24年5月29日に地元関係者をはじめ発注者である宮城県、ダム本体工事の施工者である間組・若生工業特定建設工事共同企業体など工事関係者、約60名が出席し最終打設式が執り行われました。

 払川生活貯水池は、洪水調節、水道用水及び流水の正常な機能の維持を目的とする多目的ダムであり、堤高38.9m、堤頂長92.3m、堤体積32,000m3、総貯水容量950,000m3の重力式コンクリートダムです。

 平成4年度に建設事業採択され、平成21年3月には本体工事に着手し、平成22年5月に堤体コンクリートの初打設を行いました。その後、工事は順調に進捗していましたが、平成23年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」に伴う巨大津波により、ダム下流域では壊滅的な被災を受けました。幸いダム本体の被災は軽微なものでありましたが、生コンクリート工場が甚大な被災を受け、本体工事も約4カ月間、一時中止となりました。しかし、多くのボランティアの方々や工事関係者の懸命な復旧作業により、平成23年7月26日に工事を再開することができ、その後、施工者の計画的な工程管理により工事は順調に進捗し最終打設を行うことになりました。

 最終打設式は、東日本大震災により、尊き命を失われた方々とご遺族に対し、哀悼の意を表し黙祷を捧げた後、安全確認を行い、最終コンクリートを打設し、参加者全員の万歳三唱で式が締めくくられました。

 このたび無事に最終打設を実施することができたのは、地元関係者をはじめ多くの方々の御理解と御協力、そして、震災で大きな影響を受けたにも関わらず工事進捗に努めた工事関係者の努力のおかげであったと考えております。

 払川生活貯水池は、平成24年10月に建設工事を完了させ、11月から試験湛水を行う予定です。一日でも早くダムを完成させ、治水安全度の向上並びに水道用水を安定的に供給するとともに、ダム完成が復旧・復興の後押しとなり、地元から愛され親しまれるダム、そして南三陸町の復興のシンボルとして供用することを目指し、今後も工事関係者、発注者が一丸となり事業に取り組んで参ります。

(宮城県 土木部河川課)

最終打設後の瞬間です

最終打設後のダム全景

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