HOMEへ
 HOME > 図書出版・データ集 > ダムニュース

ダムニュースNo.347(平成25年1月)

大門生活貯水池「サーチャージ水位到達」

− 奈良県 −
 奈良県が建設を進めている大門生活貯水池において、平成24年11月6日に貯水位がサーチャージ水位に到達し、満々と水をたたえた湖面が出現しました。

 大門生活貯水池は、その約100m上流に位置している既設ため池である大門池の安定性確保・洪水調節・既得取水の安定化及び河川環境の保全を目的に計画された治水ダムで、堤高35.4m、堤頂長122m、堤体積27,000m3、総貯水容量177,000m3の重力式コンクリートダムです。

 試験湛水は平成24年2月8日から開始し、7月1日に常時満水位(EL.262.70m)に達した後、7月1日から9月30日までの洪水期は常時満水位を保持し、10月1日から水位上昇を再開し、平成24年11月6日にサーチャージ水位(EL.264.10m)に到達しました。当初計画においてサーチャージ水位への到達は平水年で平成24年12月30日を予定していましたが、10月120mm、11月61mmの降雨を記録し、予定より50日ほど早い平成24年11月6日午前9時47分にサーチャージ水位に到達し、非常用洪水吐きから越流水が滝のように流れ落ちる光景が見られました。サーチャージ水位到達後は24時間水位を維持し、ダム本体及び貯水池内の安全性を確認した後、1日1mを限度として最低水位(EL.253.90m)まで水位を降下させ、11月19日にダム本体及び貯水池内の安全性を確認し、試験湛水が無事完了しました。

 大門生活貯水池は、平成3年度に事業着手し、平成21年10月に本体工事を発注、平成23年7月にコンクリート打設が完了、その後平成24年2月8日から試験湛水を開始し、順調に貯水を続けこの日を迎えたものです。

 大門生活貯水池の完成により、下流の洪水被害の軽減、既得取水の安定供給、河川環境の保全を図ることができます。

 このたび、無事に試験湛水を完了できたことは、地元関係者の方々をはじめ、多くの方のご理解とご協力の賜物であり、これまでの工事を順調に進めていただいた工事関係者の努力のおかげであると考えています。

 大門生活貯水池周辺は昔から門前町として栄え、観光シーズンには多くの観光客が訪れており地元から信貴山観光の起爆剤と期待されていることや、これまでの大門池の歴史と今後大門生活貯水池が創っていく新たな歴史を後世に伝え、ダム周辺が地域住民にとって身近に訪れることができる憩いの場となるよう、思いを込めてこれから大門生活貯水池周辺環境整備工事を鋭意進めていきます。

(奈良県 郡山土木事務所)

満々と水をたたえた湖面
サーチャージ水位時
最低水位時
非常用洪水吐きからの越流状況

  WEB CONTENTS

  出版図書


  ダム技術目次検索


  ダムニュース

一般財団法人ダム技術センター 東京都台東区池之端2-9-7 池之端日殖ビル2F
Copyright(C) National Institute of Informatics