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ダムニュースNo.374(平成27年6月)

湯田ダム クレストゲート試験放流を実施
〜ただし書き操作を想定した実操作訓練〜
− 東北地方整備局 −

 湯田ダムでは、だたし書き操作を想定したクレストゲートからの試験放流を、5月2日(土)に行いました。今年は、昨年に引き続き2度目の試験放流で、ダムからの無効放流を無くすために融雪放流の期間中で、且つ、見学者の利便性にも配慮し、ゴーデンウィーク期間中に実施する事としました。

放流試験当日は天気にも恵まれ、最高の試験日和となり、地元の方はもとより全国のダムマニアの方々も訪れ、めったに見られないクレストゲートからの放流に見入っていました。

クレストゲートからの放流量は昨年の約3倍としたため、ダム天端から見る放流の迫力は、昨年と比べものにならないほどの迫力でした。

今回のクレスト放流量は最大65m3/sとして試験を行い、特段の問題は確認されませんでしたが、本番のただし書き操作では、数10倍の放流量となることが想定されるため、ゲート設備の点検や操作の習熟、関係機関や下流住民などへの周知等、万が一に備えた準備が大事であると再認識したところです。

1.試験放流の経緯

 近年、記録的な豪雨等が頻発しており、湯田ダムに隣接する御所ダムではH25.8.9に計画規模を上回る洪水が発生し、その雨は湯田ダム流域をかすめ、湯田ダムでも大きな危機感を感じたところであります。

湯田ダムのクレストゲートは昭和39年に完成して以来、50年間、使用した事のないゲートであるため、「操作時のダム直下やゲート設備に対する影響」等を事前に把握し、確実で安全なゲート操作の遂行と、非常時対応の訓練や必要性を周知するため、試験放流を実施したものです。

2.クレストゲートの操作

クレストゲートは全6門において、最大開度30cm、クレスト放流量65m/sとして実施しました。

昨年の試験放流は、最大開度20cm、クレスト放流24m3/sで実施しましたが、今年度は放流量で約3倍、貯水位も2.4m高い状況で実施し、ダムにより負荷をかけての試験放流としました。

3.試験放流における、確認・訓練内容

・クレストゲート放流により発生する「しぶき」による、ダム下流斜面や国道への影響調査

・クレストゲート放流時の、設備の異常の有無を確認

・ゲート操作手順等の習熟と異常洪水時のただし書き操作の必要性の周知

・ダム下流の北上市と連携し、警報設備(電光表示板)による情報伝達訓練

   → 試験の結果、クレストゲートからの放流に伴う、支障や異常は確認されなかった。

最後に

次年度以降のクレスト試験放流の実施については、今年度の実施結果や反省点等を整理の上、試験実施の判断をする予定としています。

北上川ダム統合管理事務所のHPに、ラジコンヘリによる撮影動画をアップしました。是非、ご覧になって下さい。

URL: http://www.thr.mlit.go.jp/kitakato/101event/yu_event.html

(東北地方整備局 北上川ダム統合管理事務所 湯田ダム管理支所)

放流状況
放流開始の瞬間を待つ見学者
マスコミ取材(ゲート操作室)
見学者
放流状況
クレスト放流開始直後
1・6号ゲート操作中
クレスト放流開始直後
3・4号ゲート操作中
電光掲示板訓練
しぶきの影響確認
 

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